k-nakama:

都市や建築は、
永遠不滅のものではなく、
ダイナミックに変化すべきものである…。

「歴史の新陳代謝を、自然に受け入れるのではなく、
 積極的に促進させようとする」…。

そのために、
「変化するもの」と、
「変化しないもの・変化しにくいもの」とを、
はっきりと区別して、
「変化するもの」は、
必要に応じて、取り替える…。

そうした理念や方法論を、
身も蓋もないほどに、
直接的に表現した建築…。

中銀カプセルタワービル…。

エレベーターや階段、配管等が入った、2本の塔に、
140個の、交換可能なカプセルが、
ボルトのみで、取り付けられています…。

カプセルの中には、
ステレオ、TV、冷蔵庫、空調機、ベッド、収納、折畳み机、等々…。
都市で快適に暮らす上で、必要になると思われるものが、
完備されている、といいます…。

これらの機能が古くなってきたら、
カプセルごと新しいモノに交換すればいい…。

そうした一つ一つの部分が、
自由に新陳代謝をすることで、
その集合体としての全体が、
ダイナミックに変貌していく…。

そのはずでしたが、
現実には、そうはなりませんでした…。

完成から40年以上、
一度として、
カプセルの交換は行われず、
近年では、絶えず、
全体の取り壊しの話が、
取り沙汰されています…。

部分の交換だけで、大丈夫なはずなのに…。


現実を斟酌することなく、
その理念や方法論を、
極端なほどに、直接的に表現している…。

その純粋さゆえに、美しい…。

しかし、また、
その純粋さゆえに、
思い描いた通りの未来を、
獲得することは出来ませんでした…。

この矛盾…。